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NAMIは、2歳になりました!

 

みなさま、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 2016128日に産声を上げてから約二年が過ぎ、NAMI会員数も220名に増えました。本当にみなさんのご支援に感謝しています。

 

  去年は全国4拠点、東北、中部、中国・四国、九州で「通訳医療システム課題検討会議」を開催し、医療通訳システム作りに関する悩みや課題を関係者から直接伺いました。また横の繋がりの場にもなり、「地域のシステム作りのきっかけになった」という参加者からの嬉しいご報告もいただきました。会議の内容は、冊子ならびにHPにまとめてアップ予定です。ご協力くださいました皆様、ありがとうございました。

 

  医療通訳者のハートにあたる「倫理綱領」や「行動規範」については、現在「NAMI行動マニュアル」を委員会メンバーで作成中です!完成しましたら、会員の皆さんからもご意見を頂きたく存じます。もう少しお時間くださいね。医療通訳50時間CHIP研修も引き続き開催し、毎回20名近くの皆さんにご参加頂きました。ありがとうございました。

今月1213日には神戸市看護大学との合同シンポジウムが開催されます。テーマは「病院や地域での医療通訳活動ならびに医療従事者との連携」です。母子保健分野での通訳、院内通訳者の活動や課題について議論をいたします。ぜひお越しください。

 

  さて、私は去年何をしていたかというと、大学で「公衆衛生」を学んでいました。

「パブリック・ヘルス」とも呼ばれ、大きな枠組みで健康を考える学問です。医療福祉や行政制度、健康格差や貧困、病を引き起こす社会環境とは・・・など、まずは大きな枠組みを学び、その中で医療通訳を必要としている方はどのような方なのかを理解してみようと思いました。世の中には、不公平がたくさんあります。「君は、どの程度の不公平なら許容できると思うか?怒りを感じる不公正さとは何か?怒りの心と冷静なマインドで不公正さに取り組んでいこう・・・」と大学関係者が話すのを聞き、必要な医療を必要な人が、いつでも安心して利用できる、という当たり前のことを日本で実現するためにも医療通訳の普及を進めていかないといけないと強く感じた1年でした。  (N.M.)